リョゴヨ看病回
弱ってるゴヨウさんエッッッだな…となりリクした
「蜂蜜色の微熱」(リョゴヨ)
「ゴヨウさん、大丈夫ですか?」
玄関を開けて中に入ると、寝室の方から微かにうめくような声が聞こえた。リョウは持ってきた紙袋を抱え直し、急ぎ足で寝室へ向かう。
ベッドの上では、ゴヨウが額に薄く汗を滲ませて横たわっていた。頬は普段より赤く、呼吸も少し荒い。
「リョウ、さん……?」
「そうです、ボクです。ほら、お見舞いに来ましたよ」
ベッド脇の椅子に腰を下ろしながら、リョウは持ってきた袋の中から冷えたスポーツドリンクを取り出した。
「起き上がれますか? ちょっと水分補給しましょう」
「……ええと……すみません、少し……くらくらして……」
上体を起こそうとしたゴヨウが小さく呻く。リョウはすぐに腕を伸ばし、そっと支えた。こうして近くで見ると、ゴヨウの肌はいつもより熱を帯びているのがよくわかる。
「無理しないでくださいね」
リョウはゴヨウの背中に手を添えたまま、ボトルの飲み口を口元に運んだ。ゴヨウは少し戸惑ったようだったが、観念したようにおとなしく口をつける。喉を鳴らして数口飲んだところで、ほっと息を吐いた。
「助かりました……ありがとうございます」
「いえいえ、こういうときはお互い様ですから」
リョウは微笑みながら、ゴヨウの乱れた前髪をそっと指で払った。
すると、ゴヨウがふと眉を寄せる。
「……汗をかいてしまって……着替えたいのですが……立ち上がるのが少し……」
「えっと……じゃあ、ボクが手伝いますね」
そう言った瞬間、ゴヨウの表情が一瞬固まった。だが、拒む力もないのか、静かに頷いた。
リョウは少しだけ緊張しながら、用意されていた替えのシャツを持ってくると、ゴヨウの寝間着のボタンに手をかけ、ゆっくりと外していく。
(わわ、なんだかすごく……)
直視するのは失礼だと思いながらも、ゴヨウの細い首筋や鎖骨が露わになるのを見て、リョウは僅かに視線をそらした。
「寒くないですか?」
「……大丈夫、です」
ゴヨウの声はいつもより少しかすれていて、妙に色っぽく響く。
「じゃあ、まず汗を拭きますね」
リョウはベッドの横にあったタオルを手に取った。
慎重にゴヨウの首筋や鎖骨にタオルを滑らせる。汗でしっとりとした肌に触れるたび、指先にじんわりとした熱が伝わる。
「…ん……」
「あ、すみません! くすぐったかったですか?」
「いえ……なんだか、すこし……照れますね」
ゴヨウが弱々しく微笑む。リョウの顔がじわじわと熱くなった。
(ダメだ……意識しないようにしてるのに……!)
汗ばんだゴヨウの喉元から腕や背中へとタオルを滑らせる。普段は凛としていて、隙のないゴヨウが、今は無防備に身を任せている。そのことが、リョウをやたらと落ち着かない気持ちにさせた。
「……前も拭いた方がいいですね」
そう言いながらも、リョウの手は止まる。汗ばんだゴヨウの胸元に、リョウの喉が小さく鳴った。
(……ボクがやっても、いいのかな……?)
迷っていると、ゴヨウが薄く目を開き、小さく笑う。
「……お願いしますね」
「えっ……!」
リョウは一気に顔を赤くする。
「えっと……じゃあ、ちょっとだけ失礼しますね……!」
リョウは心を落ち着けるように深呼吸し、そっとタオルを当てた。
「…っ……」
タオルが胸を掠めた時、彼の体がぴくりと反応したのがわかった。リョウは慌てて視線をそらしながら、できるだけ意識しないようにしながら、素早く拭いた。
「…はい! じゃあ、着替えも手伝いますね!」
(早く終わらせないと、ボクの心臓が持たない……!)
リョウは無駄に意識してしまいそうになるのを振り払いながら、新しいシャツを広げ、慎重に袖を通させた。
「はい、これでオッケーです!」
「……リョウさんは……優しいですね……」
ふと、ゴヨウが微笑んだ。熱のせいか、少しぼんやりとした表情で、普段よりも素直な言葉を口にする。リョウの心臓が妙に早く跳ねた。
「あ、あんまり無防備なこと言わないでください! もう……」
赤くなりながら文句を言うと、ゴヨウはくすくすと喉を鳴らした。
「ふふ……すみません……」
そう言いながら、ゴヨウは再び横たわり、静かに目を閉じる。リョウはそっと布団をかけ直し、その穏やかな寝顔を見守った。
(早くよくなってくださいね、ゴヨウさん)
心の中でそう呟き、リョウはしばらくそばにいることにした。
性癖博覧会すぎるな…ハハハ…