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ゴヨウさんを語る趣味ブログ / 初めての方は「ABOUT」からどうぞ!

リョゴヨ短編①

※GPT先生作/かなり編集
ちょっと前にweb拍手に置いてたものその①です。
読み聞かせリョゴヨ回


耳に落ちる声(リョゴヨ)】


窓を開け放ったリビングでくつろぐ休日の午後。

「ゴヨウさん、これ……読んでみてよ」

そう言って、リョウがゴヨウに小ぶりな本を差し出した。
表紙には、幻想的なポケモンの伝承が描かれている。

ゴヨウは一度瞬きし、ほんのり笑みを浮かべると本を受け取った。
リョウは隣にストンと腰を下ろす。


「聞きたい気分なんだよね。ゴヨウさんの声って、落ち着くし」

「そうですか? では、少しだけ」

ページをめくったゴヨウの指が静かに文字をなぞり、やがて、穏やかな声が落ちる。

――「そのとき、森の奥にひときわ大きな羽音が響き渡り……」

リョウのまぶたが、ゆるゆると閉じかける。
ゴヨウの声は低く落ち着いていて、かすかに湿った響きが耳をくすぐる。

「……眠くなってきたかも」


「退屈でしたか?」


「違うよ。声が優しくて……なんか、こう、包まれる感じ」

リョウが言い訳のようにつぶやくと、ゴヨウは少し笑って「それは光栄です」とだけ返す。
本を読み進める声は変わらず穏やかで、リョウはそのままゴヨウにもたれかかり、聴き入っていた。

時折、ゴヨウの声に合わせて風がページをはらりとめくる。

「……このまま、寝ちゃったらどうする?」

ふと上目遣いでそう問いかけると、ゴヨウは少しだけ言葉を止めて、


「…構いませんよ。ただ、リョウさんが寝てしまうと、少し寂しいですが」

と、柔らかく微笑んだ。
リョウはその表情に胸をきゅっと掴まれて、
「じゃあ、寝ないでちゃんと聴いてる。ずっと」と小さく呟いた。

二人の間に、本の物語と、暖かなそよ風がそっと流れていった――。

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web拍手、スマホからだとしぬほど読みづらかったことに気づいたので撤去させて頂きましたが、ぱちぱち押してくださった方々ありがとうございましたー!
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