忍者ブログ
ゴヨウさんを語る趣味ブログ / 初めての方は「ABOUT」からどうぞ!

リョゴヨ虫とり大会

※GPT先生作/編集
虫取り大会に参加する両片思いのリョゴヨ

【虫とり大会は恋の罠!?(リョゴヨ)】



夏真っ盛り。
とある地方の近郊の森では、毎年恒例の虫とり大会が開催されていた。

「ゴヨウさんっ!早く早くー!」

森の入り口でリョウが手を振る。一方のゴヨウは、木陰から一歩も動けずにいた。

「ちょっと待って……羽音が……耳元で……ああ、もう……」

額に汗を滲ませ、顔は微妙に引きつっている。

「ゴヨウさんって、もしかして虫ポケモン苦手だったり?」

「はい。エスパータイプを扱う身として、相性以前に……あの、見た目が……とくに足が多いのが……」

「うわあ……けっこう苦手なんですね……でも今日のイベント、ボク、すっごく楽しみにしてて」

チーム対抗の虫取り大会に、ゴヨウが一緒に参加してくれることになり、リョウは喜び、前日からはしゃいでいた。

「……ええ、わかっています。ですから、こうして来ました」

「えっ……それって……」

「リョウさんが嬉しそうに話していたからですよ。わたしにとっては、それだけで十分です」

「~~~ッ!ゴヨウさんってば!!…それじゃあ、虫ポケモンたちがゴヨウさんに近づかないよう、ボクが守りますから、行きましょう!」

リョウは頬を赤らめながら、木陰に佇むゴヨウの手を引いた。



**

大会が始まっても、ゴヨウのテンションは低空飛行だった。
そんな虫とり大会の最中、リョウとゴヨウの前に小さなポケモンが飛び出してきた。

「ゴヨウさん!あそこにキャタピーが!」

「……ええ、見えています。ですが……」

虫が苦手なゴヨウは、ボールを構えつつもわずかに躊躇っていた。
その姿を見て、リョウはごそごそと持ってきた荷物を探り、何かを取り出した。

「じゃじゃーん!実はボク、これを持ってきました!」

彼の手には、年季の入った、小さめの虫取り網があった。持ち手には名前のシールが貼られている。

「これは……?」

「ボクが子どもの頃に使ってたやつです!軽いし、扱いやすいんですよ。ずっと捨てられなくて、なんとなく今日もお守り代わりに……」

リョウは少し照れたように笑いながら、ゴヨウにそれを差し出した。

「良かったら、使ってみてください!これなら、直接触らなくてすむし…」

「……あなたが大切にしていたものを、わたしに?」

「はい!ゴヨウさんに使ってほしいなって」

その一言に、ゴヨウは静かに網を受け取った。小ぶりで軽く、確かに扱いやすそうだ。

「ありがとうございます、リョウさん。……これがあれば、わたしも」

ゴヨウは網を握りしめ、今一度、キャタピーと対峙する。

**

「ハーイ!じゃあ、いくよゴヨウさん!目標は、あのキャタピー!」

「……ええ、覚悟は決めました。いざ――」

ゴヨウは網を構え、一歩前へ。

「せぇのっ!」

思い切って網を振る――
ブンッ!

しかしスカッ!と空を切り、勢い余ってそのままバランスを崩した。

「ゴヨウさんっ!」

リョウが慌てて手を伸ばし、ふたりはそのまま草むらにダイブした。
ゴヨウが握りしめていた網は木の枝に引っかかり、見事に葉っぱの雨が降る。
が、降ってきたのは、それだけではなかった。

「ぅ……ぅわっ、な、なんですかこれは……!?」

目の前には、木に吊るされた大量のサナギ。
眠りを妨げられたコクーン達が、リョウとゴヨウをギロッと睨んでいた。

「ここ…コクーンの巣だっ!スピアーが来る前に逃げなきゃ!」

絶体絶命の状況。ゴヨウさんを守らないと…!とリョウは意気込み、立ち上がると同時に振り返る、が――

「リョウさん、こちらですっ!」

「って、ゴヨウさんもう逃げてるし!?」

ゴヨウは手招きしながら、すでに逃げ道へ向かって走り出していた。
リョウもすぐさま、全力疾走するゴヨウの背中を追う。

(あんなに早いゴヨウさんは、初めて見たかも…)

リョウは感心しつつも、ゴヨウに良いところを見せられず、少し残念に思った。
二人は何とか逃げ切り、ひとまず安全な場所まで避難したのだった。


「はぁ……何も捕まえられないどころか、あんなことになるとは……。やっぱり…虫ポケモンは……」

「でもゴヨウさん、ちゃんと網振ったじゃん!すごいですよ!」

「空振りでしたけどね…」

「うーん……じゃあ、ゴヨウさんには、エアスイングマスターの称号をあげます!」

「……できれば、別の称号を得たいものですね」

ふたりは顔を見合わせ、そして吹き出す。
網を通して、少しだけ距離が縮まったような、そんな気がした。

彼らはその後も、草むらを掻き分けながら虫ポケモンを探した。
虫が飛び出すたびに、ゴヨウは小さく叫び、転びそうになりながらも網を振るう。
それをリョウが笑いながら支える。

リョウの網は、いつしかゴヨウの手にもしっくり馴染んでいた。

**

大会終了後、見事ゴヨウとリョウのチームが優勝を決めた。
リョウは、賞品のトロフィーと虫とり王者の王冠を片手に、嬉しそうに跳ね回っていた。

「やったあああっ!ゴヨウさん!ボクたち、やりましたよ!」

「はい、リョウさん。素晴らしい腕前でした。わたしはあまり、勝利には貢献していませんが」

「そんなことないですよ!ほらっゴヨウさん、これ被って!」

「いえ、それは……」

「いいからいいから!はい、どうぞっ!」

半ば強引に王冠を被せられたゴヨウ。しかも微妙にサイズが合っておらず、斜めになっている。

「……なんとも、間抜けな姿ですね……」

「ゴヨウさんが頑張った証です!ゴヨウさんと一緒だったから、ボク、張り切って……いつもより良い結果を残せたんです!」

その言葉にゴヨウははっとして、さらにずり落ちる王冠を抑えながら、嬉しそうに微笑んだ。

**

虫とり大会が終わり、陽も傾きかけた夕暮れの森の道。
リョウは手にした優勝トロフィーを掲げながら、上機嫌で歩いていた。

「いや~!今日は本当にパーフェクトだったな…!あんなに強いヘラクロスをつかまえられるなんて!」

「ええ、確かに素晴らしかったですね。……リョウさんが楽しそうで、何よりです」

ゴヨウは微笑みながらも、ややぐったりした様子で、リョウの後ろをついて歩く。

「大量のコクーンにはゾッとしましたが……それ以外は、快適なイベントでした」

昼間のコクーン事件を思い出したゴヨウは、苦笑いを浮かべていた。

「ごめんね、ゴヨウさん。虫ポケモンが苦手なのに……でも、来てくれて本当にうれしかったよ」

「……ふふ、あなたがあまりに楽しそうに誘ってくださったから、断れるわけがありません。それに今日の大会で、虫ポケモンへの苦手意識も、少しだけ克服できました」

リョウは少し照れくさそうに笑いながら、ゴヨウの隣に並んだ。

「それなら……来年も出ましょうね!虫とり大会!」

「……また、一緒にですか?」

「うん!」

「……ええ、あなたとなら、よろこんで」


疲れ切っていたゴヨウの顔が緩み、柔らかな笑みを浮かべながらぽつりと呟いた。

「リョウさん……本当に、優しい方ですね。あなたは、虫ポケモンよりもずっと危険です」

「えっ?ボクが、虫ポケモンより危険?」


「はい。……心を、少しずつ侵食されてしまうので」

ゴヨウの突然の一言に、リョウは顔を赤らめ、思わず転びそうになりながらも何とか踏みとどまる。

「……~~ッ! ゴヨウさんっ!それってどういう意味ですかっ?!」

「もちろん、言葉通りですよ」

こんなことをさらりと言ってしまう。相変わらず、この人は読めない。

でも、良い感じのムードだった。
リョウは今日こそはと、決意する――


「ボクも今日は、本当に…ドキドキして……その、ゴヨウさんのことが……!」

好きなんです、と言おうとした瞬間ーー


「……すみません、リョウさん。わたしも、今日は取り乱してしまって……何度も、ハラハラさせてしまう場面がありましたね」

盛大に勘違いしたゴヨウが、苦笑いを浮かべながら所在なさげに謝った。
いつも理知的な彼だが、好きな人の好意には鈍感であった。

「…もう!そういうところですよっ!」

「え?」

せっかくのムードは台無しになったが、ふたりは笑い合いながら、夕焼けに染まる森の道をゆっくりと帰っていった。



―――――――
**
虫とり大会に出るリョゴヨが見たかった…!!リョウ君に合わせるために多少無理したりちょっと情けなくなるゴヨウさん…BIG LOVE
あと虫苦手なゴヨウさんもめちゃ好きですね!!(二次設定?)
リョウ君もゴヨウさんと虫取り大会に来たかったし、ゴヨウさんもリョウ君とならどこでも一緒に行きたいのでやはりリョゴヨはWin-Win(?)で尊かった……









あと謎の生成文がもう一つ爆誕したのでよければ見て欲しいですっ
↓ドータクン視点のリョゴヨ





【ドータクンは見ている】

私は、ドータクン。
ゴヨウのポケモンで、彼と長い間、共に戦ってきた。
彼は冷静で、合理的で、滅多に感情を露わにしない。
……そんな彼が、今、虫を相手に網を振り回している。

「せぇのっ……!」

ぶんっ!
網は空を切り、バランスを崩して草むらに倒れ込む。

……ゴヨウ。
あなたは虫が嫌いだったはずだ。
触れるのも見るのも苦手で、トレーナーとして唯一「慣れない」と言っていた存在。
それなのに、今日は網を握り、草をかき分け、逃げ惑っている。

(やめてもいいのに)

そう思う。
いつもの彼なら、無理はしない。
「わたしには向いていない」と言って、ドータクンである私を出して済ませるのに。

でも今日は違う。
いつものように冷静を装いながらも、どこかぎこちなく、それでも笑っている。
それは、隣にいる少年――リョウのため。

(……ああ)

私は少し納得する。
リョウが、あなたにとって特別なのだと。
あなたがわざわざ森の中に足を踏み入れた理由も、子供用の虫取り網を手に取った理由も。
全部、リョウの「一緒にやろう」に、あなたは逆らえなかった。

網を振る。転ぶ。逃げる。叫ぶ。
それでも、リョウが笑って、あなたも小さく笑っている。

私は何も言わない。
言葉を持たないポケモンだから、ではない。
――この光景を、ただ見ていたいから。

あなたの柔らかな横顔。
リョウのまぶしい笑顔。
どこか、ほんの少し、くすぐったくなるような風景。

(まったく……)

私は心の中でため息をつき、
そっと空に浮かぶ位置をずらして、あなたたちの背後を守る。

リョウが差し出した網を、あなたが大事そうに受け取る。
その網は、いつしか、あなたの手にもしっくり馴染んでいた。

虫が飛び出すたび、あなたはまた小さく叫ぶ。
リョウがそれを笑って支える。

そのすべてを、
私はただ、静かに見つめている。


―――――――
**
ドータクン視点から得るリョゴヨ成分(⁉)でした

ということで、GPT君に書かせたリョゴヨ文のストックが実は色々あるので、また近々更新していきたいと思います٩( 'ω' )و

PR