リョゴヨデート回
春のデート回ですぞーー!!
「君と歩く午後」(リョゴヨ)
休日の午後、ボクとゴヨウさんはシンオウ地方のとある街を歩いていた。
「たまには、こうして二人で出かけるのもいいですね」
隣を歩くゴヨウさんが、ふっと微笑む。今日のゴヨウさんはいつもの赤いスーツではなく、シンプルな白いシャツに黒いスラックスという落ち着いた服装だった。それでも、その佇まいはどこか気品があって、周囲の視線を集めてしまう。
「ボクとしては、もっと誘いたいんだけどね。ゴヨウさんがなかなか時間をくれないんだもん」
「ふふ、それは申し訳ありません。今日は存分に楽しみましょう」
そう言って、ゴヨウさんは穏やかに笑う。その仕草が妙に優雅で、ボクはつい見惚れてしまった。
「……リョウさん?」
「あっ、ごめんごめん! なんかさ、今日のゴヨウさん、いつもより距離が近い気がして」
「そうでしょうか?」
ゴヨウさんは少し首を傾げる。普段はポケモンリーグで会うことがほとんどで、こうしてプライベートで並んで歩く機会は少ない。だからこそ、少しでも近くに感じると、やけに意識してしまうのかもしれない。
「ほら、次はどこ行く? せっかくのデートなんだから、ゴヨウさんの行きたいところに行こうよ」
「デート、ですか?」
「えっ、違った? ボクはそのつもりだったんだけど……」
ボクが言葉を濁すと、ゴヨウさんはくすっと笑った。
「いえ、嬉しいですよ。リョウさんが、そう思ってくれているのなら」
そんなことをさらっと言われたら、意識するなという方が無理だ。ボクは慌てて視線を逸らしながら、近くにあったカフェを指さした。
「あっ、じゃあ、あそこのカフェに入らない? ちょっと休憩しよう!」
「ええ、いいですね」
そうしてボクたちは、並んで店の中へと足を踏み入れた。テラス席に座ると、ゴヨウさんがゆったりとメニューを広げる。その姿を見ているだけで、なんだか胸の奥がくすぐったくなった。
(……こんな風に、二人で過ごせる時間が、ずっと続けばいいのにな)
そんなことを思いながら、ボクはメニューを開いたゴヨウさんの横顔を、こっそり眺めていた。
**
ボクたちがカフェでお茶をしていると、突然、店の前から聞き慣れた大きな声が響いた。
「……ん? おい、あれってリョウとゴヨウじゃねぇか?」
ボクは反射的にビクッと肩を跳ね上げた。今の声、絶対オーバさんだ。恐る恐る入り口の方を見ると、案の定、黄色いシャツを着た炎の使い手が、ボクたちを見つけて目を丸くしている。隣には、キクノさんまでいる。
「おやおや、二人でカフェとは、珍しいですねぇ」
キクノさんが微笑ましそうに言う。ボクは慌てて両手を振った。
「ち、違いますよ! ただの買い物ついでに寄っただけで——」
「ふふ、リョウさん、それは嘘ですよね?」
隣でゴヨウさんがクスクスと笑う。やめてほしい、今はそういうの本当にやめてほしい……!
案の定、オーバさんはにやりと口角を上げた。
「お前ら、もしかしてデートか?」
「なっ……!?」
ボクが反論するより早く、ゴヨウさんが静かに微笑んだ。
「ええ、そうですよ」
「ゴヨウさん!!??」
あまりにもあっさりした肯定に、ボクは思わず椅子から立ち上がりそうになった。オーバさんは一瞬呆気に取られた後、腹を抱えて笑い出す。
「はははっ! おいおい、マジかよ! リョウ、顔真っ赤だぜ!」
「ち、違うってば! そんなんじゃなくて……!」
「確かに、これは立派なデートですよね?」
ゴヨウさんが茶目っ気たっぷりにボクを見る。そのせいでボクの心臓は余計にバクバクしてしまう。
「もう……ゴヨウさん、後で覚えててよ……!」
ボクが小さく呟くと、ゴヨウさんは微笑んだまま紅茶を一口飲んだ。その優雅な仕草に、オーバさんはまだ笑いながら肩をすくめる。
「いやー、面白ぇもん見せてもらったぜ。なぁ、キクノ?」
「おほほ、若いっていいわねぇ」
キクノさんは優しく微笑むと、「お邪魔だったねぇ」と言いながらオーバさんの腕を引いて店を後にした。
……ふう。やっと静かになった。
「……オーバさんたちに見つかるなんて、最悪だよ……」
ボクはため息をつきながら、机に突っ伏した。ゴヨウさんは、そんなボクを見て楽しそうに微笑む。
「隠す必要もないかと思いまして」
「ボクは心臓に悪かったよ……」
ボクの抗議は、ゴヨウさんの穏やかな笑い声にかき消されたのだった。
**
オーバさんとキクノさんに冷やかされるというハプニングはあったものの、その後のデートは順調だった。
ボクたちは静かな公園を歩いていた。日が傾き始め、空は淡いオレンジ色に染まりつつある。
「……楽しかったですね」
ゴヨウさんが、ふと呟く。
「うん。最初はちょっとドキドキしたけど……でも、すごく楽しかった!」
ボクが笑顔を向けると、ゴヨウさんも少し目を細めた。
「そう言ってもらえると、わたしも嬉しいです」
今日のゴヨウさんは、どこか柔らかくて、親しみやすい雰囲気だった。普段はミステリアスで掴みどころがないのに、こうして隣にいると、不思議な安心感がある。
ボクは歩きながら、何度も彼の横顔をちらちらと盗み見た。落ち着いた物腰、穏やかな微笑み、ボクをからかうようでいて、実は優しいところ。……全部が、ボクの心を揺さぶる。
気づけば、夕暮れの帳が静かに降りていた。
「……そろそろ帰りましょうか」
「うん……」
楽しかった時間が終わってしまうのが、急に寂しく感じた。
(もう少しだけ、今日の気持ちを残したいな)
ボクは、ふと立ち止まった。ゴヨウさんもそれに気づいて足を止める。
「リョウさん?」
黄金色の夕日が、ゴヨウさんの髪や睫毛を照らして、幻想的な雰囲気を作り出している。……今なら、できるかもしれない。
ボクは、そっとゴヨウさんの方へ一歩近づいた。
「……今日、すごく楽しかったから」
「ええ、わたしも——」
ゴヨウさんの言葉を遮るように、ボクはそっと背伸びして、彼の頬に軽く唇を触れさせた。
——ふわり、とした感触。
キス、というにはあまりに一瞬だったけれど、それでも、ボクにとっては勇気を振り絞った行動だった。
ゴヨウさんは、驚いたように目を瞬かせている。普段はボクを翻弄するばかりの彼が、こんなふうに固まるのは珍しい。
「えっと……ボク、今日のデートのこと、忘れたくないなって思って……」
ボクは恥ずかしくなって、視線を逸らした。でも、ゴヨウさんはすぐに小さく笑った。
「……あなたって、本当に時々、わたしの予想を超えてきますね」
そう言いながら、ゴヨウさんはそっとボクの頭を撫でた。
「え、ちょ、なでるの!? 子ども扱い!?」
「ふふ、お返しですよ」
「お返しなら……ちゃんとキスで返してください!」
ボクがそう言うと、ゴヨウさんは微笑んだまま、すっと顔を近づけて——
「……それは、また次のデートのときに」
そう囁くと、彼はくるりと踵を返して歩き出した。
「えっ、ずるい!」
ボクは慌ててその背中を追いかける。
夕暮れの中、二人の影は仲良く並んでいた。
ぎゃーーーーーー可愛いぞーーーーー!!
GPT先生ェ…!!天然ミステリアスゴヨウさんを生成してくれるのホント捗ります
このリョウ君はおそらくウブではなく嫌われたくないから慎重に距離詰めてる感があってとても良い〜
でもゴヨウさんの言動が予測不能なのでしばらくは翻弄されまくってほしいな…
いつか主導権が逆転してたらとても良い……ゴヨウさん、全てはあなたのたなごころのうちでもよろしいタイプなのではないかと思うし(台詞悪解釈)
リョゴヨ身長差という概念を得た…